お口のケア

こんにちは
古藤　かずよです

だんだん暖かくなってきましたね。桜の花も咲いて、もう春だなーなんて思っています
今日は、身近なお話、わんちゃんの歯についてのお話をしたいと思っています

皆さんはわんちゃんの口の中を見たことがありますか？もともとわんちゃんの歯は人よりも白く、口臭はありません。しかし、わんちゃんは人に比べ、歯石がつくのが5倍早く、何もしなければ歯垢は６～8時間でつき始めます。

残念なことに1歳を過ぎた犬の80％が歯や歯茎のトラブルを抱えているんですよ

人とは違い、そのほとんどが歯周病（歯肉炎、歯周炎）です。進行すると、歯周ポケットができて、中に膿がたまったり、膿が頬や鼻からでてくることもあります。実は年をとってくると、麻酔をかけて歯科処置をする子がたくさんいます


　　　　　歯肉炎　　　　　　　　　　歯周炎（中程度）　　　　　　　　　歯周炎（重度）

できれば歯の事で麻酔なんてかけたくないですよねそのためには、日頃のケアが大事です。といっても、歯ブラシをいきなり口にいれて、ゴシゴシと歯磨きはなかなか難しいものです

まずは、わんちゃんの口に人の指が触れることに慣れさせましょうわんちゃん用のハミガキペーストは味のついているものもあるので、まずはそういったものを指につけてなめさせます。上手にできるようになったらペーストを使って、ガーゼやデンタルグローブ→歯ブラシの順にならしていけると良いと思います。大事なのは嫌がらない範囲で続けることです




写真はデンタルグローブで歯磨きしているところです。歯磨きペーストをつけると嫌がらずにやらせてくれます




歯磨きをすると、人の手に対して愛着がわき、飼い主さんとのコミュニケーションもとりやすくなります。また診察を受ける事にも抵抗が少なくなったり、薬を飲ませやすくなったりする効果もあるので、いいことづくめなんですよ



市販のデンタルケア用品には、有害な成分が多く含まれていたり、ガムなどは固すぎて歯が欠けてしまったりすることがあるので、少し注意が必要です。安心して使えるデンタルケア用品も病院にはあるので、何か分からないことがあったらいつでもスタッフにご相談ください