今日の診察(クッシング症候群)
こんばんは、古藤 和葉(かずよ)です
薬が効くまでの一時的な悪化と考えていたのですが、脳神経の異常を疑う所見がでてきたので、脳下垂体腫瘍が大きいタイプの巨大腺腫を疑い、2次診療施設を受診することになりました。

少し暖かくなってきましたね

今日は、クッシング症候群という病気で通っているマロンさんのお話です。
クッシング症候群は、副腎皮質機能亢進症とも言われ、ホルモンの異常による病気です

クッシング症候群の原因は2つあり、頭の中の脳下垂体が腫瘍化しているか、お腹の中にある副腎が腫瘍化しているかのどちらかになります。
マロンさんは、検査結果から脳下垂体性のクッシングと診断して、飲み薬の治療をしていました。
しかし、皮膚病変は急速に悪化し、このような病変が全身にできていきました。体のほとんどの部分でクッシング症候群特有の石灰化した病変が広範囲にゴツゴツと触れます。
MRI検査でやはり巨大腺腫であったため、大学病院で放射線療法をおこなってもらいました。
現在のマロンさんです。
皮膚の病変はす脱毛は残っていますが程度で石灰化した病変はなくなりました。
2年前に放射線療法を終了し、クッシング症候群の治療薬は飲んでいますが、経過は順調です

神経症状は派手なものではなかったのですが、実はこの時期に放射線療法ができなければ、亡くなってしまう可能性も高かったと思います。
何とか乗り切ってこれたのも、ひとえにご家族とマロンさんが頑張ってくれたからだと思っています

オリンピックが開催されていましたが、マロンさんとご家族の努力は、本当に金メダル級だと思います

by koto-ah
| 2018-03-01 11:16
| 診察
記事ランキング
ファン
最新のトラックバック
検索
外部リンク
その他のジャンル
ブログパーツ
- このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
以前の記事
2020年 03月2020年 02月
2020年 01月
2019年 01月
2018年 11月
2018年 08月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 04月
2012年 03月
カテゴリ
全体お知らせ
診察
トリミング
開業まで
求人
ペットホテル
ごあいさつ
パピー教室
その他
サックス&たまご
未分類