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さいたま市南区・浦和のコトー動物病院のブログです


by koto-ah

今日の診察(クッシング症候群)

こんばんは、古藤 和葉(かずよ)です125.png
少し暖かくなってきましたね179.png

今日は、クッシング症候群という病気で通っているマロンさんのお話です。

クッシング症候群は、副腎皮質機能亢進症とも言われ、ホルモンの異常による病気です101.png

クッシング症候群の原因は2つあり、頭の中の脳下垂体が腫瘍化しているか、お腹の中にある副腎が腫瘍化しているかのどちらかになります。
今日の診察(クッシング症候群)_e0268036_22493100.gif


マロンさんは、検査結果から脳下垂体性のクッシングと診断して、飲み薬の治療をしていました。

しかし、皮膚病変は急速に悪化し、このような病変が全身にできていきました。体のほとんどの部分でクッシング症候群特有の石灰化した病変が広範囲にゴツゴツと触れます。

今日の診察(クッシング症候群)_e0268036_23110949.jpg
首のあたりの病変です。
今日の診察(クッシング症候群)_e0268036_23111612.jpg



薬が効くまでの一時的な悪化と考えていたのですが、脳神経の異常を疑う所見がでてきたので、脳下垂体腫瘍が大きいタイプの巨大腺腫を疑い、2次診療施設を受診することになりました。

MRI検査でやはり巨大腺腫であったため、大学病院で放射線療法をおこなってもらいました。



現在のマロンさんです。
皮膚の病変はす脱毛は残っていますが程度で石灰化した病変はなくなりました。

2年前に放射線療法を終了し、クッシング症候群の治療薬は飲んでいますが、経過は順調です110.png

今日の診察(クッシング症候群)_e0268036_10543299.jpg


首のあたりです
今日の診察(クッシング症候群)_e0268036_10545766.jpg



神経症状は派手なものではなかったのですが、実はこの時期に放射線療法ができなければ、亡くなってしまう可能性も高かったと思います。


何とか乗り切ってこれたのも、ひとえにご家族とマロンさんが頑張ってくれたからだと思っています110.png

オリンピックが開催されていましたが、マロンさんとご家族の努力は、本当に金メダル級だと思います177.png

今日の診察(クッシング症候群)_e0268036_13585349.jpg

by koto-ah | 2018-03-01 11:16 | 診察

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